ホームページのリニューアルは、デザインを新しくする前に「誰の、どの行動を改善するか」を決めることから始めます。情報を探せない、スマートフォンで読みにくい、更新が止まっているなど、問題の場所によって必要な改修範囲は異なります。本記事は、初めて制作を担当する方が社内と制作会社の認識をそろえるためのチェックリストです。

全面リニューアルと部分改修の判断基準

公開から何年経過したかだけでは判断できません。まず事業と掲載内容が一致しているか、利用者が目的を達成できるか、社内で安全に更新できるかを確認します。一つのフォームやページに問題が限られるなら、部分改修から検証する方法があります。

確認した状況検討する対応
特定ページの説明や導線が不足原稿・リンク・フォームの部分改善
サービス体系や対象顧客が変わったサイト全体の情報設計を見直す
更新担当者が操作できないCMSと更新手順の改善を検討
保守終了の仕組みが残っている現状調査のうえ基盤の更新を検討

制作前にそろえるチェックリスト

  • 主な対象顧客と、サイトで達成してほしい行動を一つ決めたか
  • 全ページのURLと、残す・統合する・廃止する判断を一覧にしたか
  • 検索から訪問されているページと問い合わせにつながるページを調べたか
  • 会社情報・写真・掲載実績の正確性と利用許諾を確認したか
  • ドメイン、サーバー、CMS、解析サービスの管理者が分かるか
  • 原稿作成者・確認者・最終承認者と公開日を決めたか

たとえば「問い合わせを増やす」だけでなく、「法人担当者が対応範囲を判断し、相談内容を入力できる」と書くと、必要な説明や確認項目が具体的になります。これは目的設定の例であり、特定企業の成果を示すものではありません。

リニューアルを進める6つの工程

  1. 現状調査:ページ、機能、流入、更新作業、管理権限を棚卸しする。
  2. 要件整理:目的、対象者、必須機能、予算上限、公開条件をまとめる。
  3. 構成・原稿:サービスの説明と問い合わせまでの道筋を作る。
  4. デザイン・実装:実際の原稿と画像を使って画面を確認する。
  5. 移行・公開:URLの引き継ぎ、フォーム、解析、配信設定を検証する。
  6. 運用:担当者と更新頻度を決め、公開後の不具合と利用状況を確認する。

検索流入を引き継ぐためのURL管理

URLを変更するときは旧URLと新URLの対応表を作ります。内容を引き継ぐページには適切な転送を設定し、関係のないページをすべてトップページへ送る設計は避けます。内部リンク、正規URLを示すcanonical、サイトマップも新しい構成と一致させてください。検索順位を維持できる保証はなく、公開後のクロールや検索表示も観察します。

公開前後の受け入れ確認

  • PC・スマートフォンで文字、画像、メニューを操作できる
  • フォームが入力検証から送信先の受信まで動く
  • 本番ページに意図しないnoindexや認証制限がない
  • 旧URLから適切なページに移動でき、存在しないURLは404になる
  • 解析の計測と、元の状態へ戻す手順を確認している

よくある質問

今の原稿はそのまま使えますか?

正確で目的に合う内容は活用できます。ただし、古いサービスや終了した採用情報などは再確認が必要です。原稿をそのまま移すことと、内容を承認することを分けて進めます。

新しいサイトを公開したら作業は終わりですか?

公開は運用の開始です。リンク切れ、問い合わせの到達、検索流入の変化を確認し、担当者が更新できる状態まで引き継ぎます。

まずは課題と残すページを整理する

全面改修を決める前に、困っている場面と必要な情報を書き出してください。制作範囲を検討する際はAQUVELのWebサイト制作もご覧いただけます。

参考資料

検索の基本事項はGoogle 検索セントラルのSEOスターターガイドを参照してください。本記事のチェックリストは制作計画を整理するための提案です。